株式投資はギャンブルではありません。

投資にも戦略があり、
利益を出せるべくして出せると
確信を持って株を購入するものです。

これを実現するためには

半永久的に右肩上がりで成長し、
複利を毎年20パーセントずつ
成長させてくれる企業を選ぶことです。

株式投資初心者でも容易に
利益をもたらしてくれる企業の特徴とは?

8つのチェック項目を御紹介していきます。

①その企業は独占(的)企業か?


完全独占だと
証券法取引違反なのですが

独占(的)企業とは

この会社にしか作れないモノ、サービスを
提供することが出来るので
ある意味独占状態の会社があります。

いつも他の競合他社と
価格バトルをしている会社とは違って

独占(的)企業は
そこでしか買えないので
自分で商品、サービスの価格を決められます。

パイを奪い合うために
価格競争で薄利多売になったり
疲弊していくことはありません。

長く成長し続けられる企業が
取っている戦略です。

ライバルの居ない独占(的)企業は

・ライバルには真似することの出来ない
徹底的な経費削減」をしているか?

もしくは

・ドルガバ、ヴィトン、モスバーガー、
ペプシコーラなど

企業の名前が「固有名詞」で広く
認知されているような企業であるか?

 

または

・経営資源(人、物、金、時間、情報)は
1つの分野に集中しているか?
本業を1種類のみし絞っているか?

以上の
いずれかの特徴を持っているので
投資する企業を探すときに
最初の判断材料になります。

 

②その企業の事業内容をよく理解しているか?

投資しようとする企業が作っている
商品、業界のことを徹底的に
知っていなくてはなりません。

株式投資をする際リスクを低くした状態
でなければ、株を買ってはいけません。

何か矛盾しているようにも
聞こえるかもしれません。

そもそも株式投資における
「リスク」について、
誤解されている人の方が多いので
ご説明します。

リスクとは

日本語に訳した時に
「危険」と出ますが

これは株式投資の
「リスク」は「危険」という意味では
無いのです。

株式投資の「リスク」の本当の意味とは
「不確実性、よくわからないこと」
という意味です。

リスクが低いということは自分が
その会社の事業内容、業界のことを
知っているから

「不確実性、よくわからないこと」
が少ない。

つまり
「リスクが低い」
という意味になってくるのです。

例えば

ある企業で新薬が開発されて
周りの人やメディアで話題に
なっていたり熱狂したとしても

自分が医療業界のこと、
その会社が出す薬のことについて
知らなければ手を出してはいけません。

 

半導体を作っている会社ならば
その半導体はどに使われいる部品なのか
知っていなければなりません。

会社が提供するサービスの内容を
熟知しておかなければなりません。

 

ギャンブルをしている訳では
ありませんので、
当然、自分が「よくわからないもの」に
手を出してはいけない訳です。

 

③製品、サービスは20年後も存在するか?

その企業の製品、サービスは
20年後の人々にも使われているか?

10年、20年、30年後も右肩上がりで
成長する会社を予想して
株を握り続けている訳ですから

その企業の製品、サービスは
20年後の人々にも使われていると
想像できるなら、心配いりませんが、

一時的なもので、
将来的に無くなると思うものならば、
避けるべきです。

 

④多種類の事業を営む複合企業か?

独占(的)企業の取っている戦略の
うちの一つが、

経営資源(人、物、金、時間、情報)は
1つの分野に集中してるか?
本業を1種類のみであることが前提である。

と説明しました。

 

上手くいっていない会社ほど
いろいろな事業に手を出してしまい、

会社の戦力となる
「お金、時間、人材、エネルギー」
が分散してしまっているのです。

 

例外として

剰余利益を使いながら
子会社を買収して、
他の事業をこなしている場合なら
問題ありません。

ソニー株式会社ならば
本業の電気機器のほかに

子会社を買収して
「映画・映像の制作事業」「音楽事業」
「インターネットサービス事業」
「銀行、金融事業」「不動産」「保険会社」

など、多種多様に手掛けています。

本業の電気機器の事業が赤字でも
「金融と保険」の事業の利益に
助けてもらい

連結決算では黒字という
結果を出しています。

なので

事業を1つだけに集中していなくても、
むやみやたらに他の事業を買収して、
足を引っ張るように赤字を出すことなく
収益を上げているなら良いのです。

 

⑤その企業の財務は盤石か?

決算書を見た時に

負債ゼロと純資産のバランスは
どうなっているか?です。


(図A)

貸借対照表を見た時に
負債ゼロ純資産が
プラスでしたら磐石です。

 

逆に、
負債が純資産を超えていたら
投資対象に入りません。

と言うのも
極端な言い方なので

貸借対照表を見た時に
たとえ負債があったとしても
判断するポイントは

借金返済を10年以内に
返せるかどうかです。

 

つまり
損益計算書を見た時に

売上からすべての経費
(原価、販売管理費、営業外費用、
特別損失、法人税)

を引いた時に
最終的な利益(当期純利益)が出ます。

そして
貸借対照表の負債の数字と
見比べてみます。


(図B)

100億円の負債に対して
純利益が20億円

5年で負債の借金を
返すことが出来るので
負債があっても大丈夫な例です。

もちろん、返済期間が短ければ
短いほど良く、

その会社が本気を出せば
すぐに返すことの出来る力を持っているか
どうかです。


(図C)

逆に、投資対象から外れてしまう例は
200億円の負債に対して
純利益が4億円

負債の借金を返すのに
50年かかってしまいます。

これでは
純利益を会社の規模を拡大するための
投資することも出来ず、
株主にとっても複利をもたらしてくれる
企業とはなりえません。

⑥その企業は自社株、買い戻しを行っているか?

会社が自社株を会社が買戻しを行い
株式数を減らすなら

企業の利益、純資産の分ける人数が
減っていくので我々株主にとって
有意なのです。

逆に増資しようとして株を発行して、
新規の株が増えれば増えるほど
自分の株の価値が
低くなっていってしまうのです。

発行株式数を
・自社株買いを行って減らしているのか?
・増資するために増やしているのか?

 

賃借対照表を見るとわかります。

本業である利益があって
純資産を増やしているのではなく

新規株を発行して
資金を増やしているのなら

本業が上手くいっていない可能性が
あるのです。

本業が上手くいっていない会社は
投資対象から外れます。

⑦会社の製品・サービスの価格は上昇傾向か?

世の中の物価、物の価格は
上がり続けて当たり前です。

なぜなら、お金は交換の道具ですので、

お金は毎年、政府が管理する
銀行が印刷しているので
お金の価値が下がり続けて
当たり前なのです。

これをインフレといいます。

ただ日本の場合は
デフレ(物価が下がったこと)は
世界でみたら極めて特殊な事例です。

基本的にはお金の価値は下がり、
物価、物の値上げをして当たり前
なのです。

 

投資を検討している会社が出している
商品、サービスの価格が
市場や自然の流れに逆らっていないか?

上手くいっている会社ほど
価格を自由に決められる傾向にあるので、
利益を減らしてでも値下げをすることは
ありません。

投資を検討している会社が出している
会社の商品、サービスの価格も
確認をしておく必要があるのです。

⑧その経営者は、偉大な企業へと導き得る人か?

注意して欲しいのが
どんなに優秀な経営者だとしても
戦略、業種、ダメな企業であればNGです。

経営者が良ければ
「なお」良しという判断になります。

 

経営者とは?

「個人としては謙虚」
「職業人としては頑固」
という2面性を持っていることです。


「個人としては謙虚」とは

・世間に迎合しない、
・敵を作りたがらない
・自慢しない。

結果が悪かったときは自己責任だと
静かに内省するような自立の精神がある。

結果が良かった時は環境や運だと
外部に感謝出来る。

という要素のことです。

 

「職業人としては頑固」とは、

・困難であっても決してあきらめない。
・一貫性がある。
・心の中では静かな青白い闘志があ
静かに運営する。
・大変な野心家。
・自分個人ではなく企業に向けている。

という要素のことです。

株式投資「初心者」にとって、
バリバリの起業家よりも経営者の方が
都合が良いのです

 

 

 

起業家タイプとは?

こちらのタイプもご説明しておきます。

・とにかく魅力があり、目立ちたがり
・カリスマ性がある、有名人
・0を1にするような、エネルギーがある人
・敵も多く、ファンも多い。

という要素を持っています。

 

経営者タイプは
1を10、100にしていく作業することが
得意で、あるものをもっと良くするのに
向いているのです。

起業家タイプほど
その会社を引退したり、
情熱が無くなったりすると

その会社の起業の浮き沈みが
激しいのです。

会社を運営するトップの
知名度や華やかなに惑わされては
なりません。

会社を長く運営することは、
起業家よりも経営者の方が
向いているのです。

 

まとめ

①その企業は独占(的)企業か?
②貴方はその企業の事業内容をよく理解しているか?
③その企業の製品、サービスは20年後の人々にも使われているか?
▲④その企業は多種類の事業を営む複合企業か?
⑤その企業の財務は盤石か?
▲⑥その企業は自社株、買い戻しを行っているか?
▲⑦その企業の製品・サービス価格は上昇傾向か?
▲⑧その経営者は、偉大な企業へと導き得る人か?

①、②、③、⑤は
必ず満たしていなければなりません

④、⑥、⑦、⑧は
あれば尚良し、という判断です。

 

今回もここまでお読みくださり有難うございました。