古事記では最初に宇宙誕生の話が出て来る。
ざっくり説明すると
ビックバン(宇宙誕生)が誕生し
すべての中心を表す
アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)
宇宙が存在するのだと
『認める』という概念を説明する
タカミムスビノカミ(高御産巣日神)
次に登場するのが
カミムスビノカミ(神産巣日神)
このカミムスビノカミは、何を表した神様なのか
読み解いていこうと思う。
今回も、哲学的な話からさらに
小難しい物理学の話が登場する。
先に、是非
「アメノミナカヌシノカミと古事記の宇宙」
「タカミムスビノカミとは脳科学」
を読んでおいて欲しい
物質世界の話
カミムスビノカミは、物質を構成する素粒子の元
を表した神様だ!
………
………
「物質を構成?」
「素粒子(そりゅうし?)」と
思う人がほとんどだろう。
中学時代の理科や高校時代の物理で
習ったと思うがこの世の物質はすべて
「原子、分子」などという小さい粒が
集まって構成されていると。
その原子、分子をさらに
細かく分解、拡大していくと
「電子、光子、クウォーク、ニュートリノ」などという
微粒子(素粒子)で構成されている。
この究極までに最小世界の研究をする分野を
量子力学という。
さらにさらに
現代は仮設の段階ではあるが
(※物理学ではまだ証明されておらず、解明途中の分野に入る)
微粒子を分解、拡大していくと
ヒモのような物質によって構成されている。(超ヒモ理論)
そして、この最小単位の世界を構成するためには
11次元である必要があるのだ(カラビ-ヤウ空間)
「もう意味がわからないよ!」
と思うが、我慢して聞いて欲しい。
要するに
素粒子をつくるために
「1つのもの」が光よりも速い、「無限の速度」で
瞬間移動し、2つ、3つ、100.1000億、無限∞の
物質物体を作り出しているのだ…
この「1つのもの」が残像のように行ったり来たりして
この世の全宇宙の物質物体を作り出しているそうだ。
古事記では
カミムスビノカミという「1つの力」で
我々人間の肉体も、この世のありとあらゆる物質が
構成されている。
ということを伝えているのだ。
一つはすべて、すべては一つ
物質世界のロジックを当てはめると
自分自身の肉体も、他人も、
そこらへんの石ころも、太陽も、宇宙も
すべて「1つのもの」から造られている。
いま見ているものも、会社の嫌な上司も
自分の分身でもあり、幻影でもあるということだ。
…………
…………
間違えても
「はい。そうですか!理解しました!」
などと思わないで欲しい。
もちろん、証明しようが無いので
どうしても、こじつけや、オカルト的な言い方に
なってしまう。
この世には人間の脳という
有限なもので思考している限り
認識できないことや
解明できないことは
いくらでもある。
この世には
「理解できないものがある」
ということを理解する
といことが大切なのである。
目に見えないものは信じません、
理解できないものは、存在しません!
というのも、浅はかすぎる。
「コイツは意味がわからないから無視をしよう」
というのも、
目の前のことに集中するために
時には必要であるが、
常に「思考停止」にはなってはならない。
時には、理解できないものを
「うわぁ。胡散臭え…ホントかな?ウソかな?」
と保留にしつつ
理解できないものを探求していくのが
人生の面白さでもある。
この世には正しいことなど一つも無いし、
これが「正しい」というのは解釈でしかない。
「正しい」という状態にしておきたくなるのは
これ以上、考えたくないという楽をしたいからである。
なので、一生かけても「答え」が出ない「問い」も存在する。
「この世は空である」
と仏教では語っているので
すなわち「無常」が真理ではないか
と、私は解釈している。
そして
「答えの無い無常の旅」が
人の生きる意味である。
その人の器を広げたり、業(カルマ)を
消化していくのではないだろうか。