ここで紹介するクリエイターの定義は
ものづくりをする人のことを言う

プログラマー、デザイナー、職人…

何かプロダクトを開発したり
アートをやったり
音楽をつくったり
歌を歌ったり
絵を描いたり

 

誰も思いつかないような疑問を
真理レベルで研究してみたり

 

詩や物語を書く思想家、哲学者も
立派なクリエイターだと思う。

クリエイターを極めてくると
アーティスト(芸術家)になってくる
のだろう。

 

 

 

そんなクリエイターには
大きな悩みが常につきまとう。

経済的な問題

もっとわかりやすく言うと「生活費」だ

 

 

古今東西、いつも「生活費」に
頭を悩ませている。

 

モーツァルトは34歳の時に
最後のスポンサーから支援を切られて
35歳で亡くなっている。

 

いつの時代も
クリエイターや芸術家を殺すのは
「お金」なのだ。

 

 

管理人の私も以下の記事で書いたが

絵を描くために、絵を描くことをやめた理由

さっさと餓死しないだけの金を
1日でも早く稼ぐために
クリエイターを捨て、

 

自分で事業を始め、
何度も失敗を繰り返しながら
お金の専門家である経営者になった。

 

 

クリエイターは「ものをつくる」
その時間こそが嗜好な人もいる。

だから、お金を稼ぐといっても
豪遊して自己承認欲求を満たすことが
目的ではなく、

「自分ひとりが食べていけるぶん」
だけで充分なのだ。

 

少し話が逸れたが本題の
「株式投資の勧め」について
お話しする。

 

クリエイターこそ株式投資を勧める理由

 

クリエイターこそ「株式投資」を
学んだ方が良い

 

これを聞くと
きっとクリエイターや職人気質の人ほど
抵抗を感じるだろう。

 

 

「投資やお金のことを学んでいる暇があったら
本業のことに集中していたほうがよい!」

 

「投資は頭の良い人がやるものだ!
そんなの無駄な時間だ!」

 

「投資なんて危ない。難しそう。
悪いイメージしかない!」

などと思う人もいるだろう。

 

 

もちろん実際に投資をすると
損をすることは、もちろんある。

 

 

実際に経験したことなのだが
チャートを見て、上がるだろう!
などと思い、

短期間で儲けようとすれば
必ず損をする。

 

 

ROE?EPS?ワラント?

専門用語ばかり飛び交う世界なので
最初の3ヶ月、半年は
外国語の勉強をしている感じだ。

 

 

 

それでも
株式投資を勉強する価値がある

理由をお伝えしていく。

 

 

ものづくり企業「ソニー」を支えたもの

以下は2012年のソニー株式会社の

決算書である。

 

 

 

上の段の「売上高」とは
会社がモノ、商品を売った総額である。

 

「売上高」から
モノ、商品をつくるためにかかった原材料、
従業員の人件費、広告料を引いたものが
下の段の「営業利益」である。

営業利益が会社に残るお金である。

 

 

 

一目でわかると思うが
この頃のソニーは家電、エレクトロニクス事業に
苦戦していた経営状態であった。

モノを作っても儲からない。
本業の「ものづくり」が大赤字である。

 

 

この大赤字をカバーするように支えたのが
一番右側の金融の事業である。

 

 

ソニーの金融部門とは
ソニーフィナンシャルホールディングス(ソニーFH)
といって

「ソニー生命保険」「ソニー銀行」「ソニー損保」などが
おもにその代表例になる。

 

 

CMでバンバン宣伝しているので
聞いたことがる人の方が多いだろう。

お客さんから預かっている保険金やお金を
資産運用してお金からお金を生み出している
のである。

 

 

「資産運用?」
「お金からお金を生み出す?」

始めて投資、株を聞く人ならば
あまりパッとしないかもしれない。

 

 

何が言いたいかと言うと紛れもなく、

儲からない「ものづくり」を支えたのが
金融(ファイナンス)の力である。

 

 

「ものづくり」をする人ほど
「お金」に対して向き合い、

資本主義を味方につけるべきだと
いうことを証明しているのである。

 

 

「ものづくり」が儲からないからと言って
ソニーのような大企業が
モノをつくらなくなったら

多くの研究員、エンジニア、デザイナーの
居場所を失うことになるだろう。

 

 

それだけ、
この国の科学、技術、文明、未来を
遅らせ、失うことになるのだ。

 

ソニー創業者の盛田昭夫の残した言葉を抜粋

 

「企業として伸びるためには金融機関が絶対必要だ。

これは資金調達のためだけではない。
企業の信用やバランスを保つ大切な存在となる。」

 

 

ソニーが金融業を始めたのは
1981年4月「ソニー・プルデンシャル生命保険」を
設立した頃だ

30年以上も前にこのことを
予想していたのは、流石である。

 

 

「ものづくり」を守ったのは
金融(ファイナンス)の力と言っても
過言では無い。

 

 

株式投資は経営を学べる。

 

株式投資はチャートを眺めているだけでは無い。

むしろ、株で失敗する人ほど
チャートを眺めることに多くの時間を割いている。

 

株式投資を始めると
企業の戦略指標決算書
読むことに時間を割くことになる。

 

その企業が
何に一番、資源(お金、時間、人、エネルギー)を
傾けているかを見るのが戦略である。

(お金、時間、人、エネルギー)は有限なので
あちこち振り分けていたら経営は上手くいかない。

 

 

これを我々の生活に置き換えると
クリエイターほど本業に集中しなければ
ならないはずだ。

 

「人付き合いも大事な投資だ!」
と言って、人に合うことや、飲み会に
時間とお金をかけていたら
上手くいかないだろう。

 

 

かつて私もそうだったのだが
当時、メインは
グラフィックデザインをやっていたのだが

異業種交流会やセミナーに出てみたり
転売をしてみたり
全然関係、無いことをしていたり

不安だからこそ、
1つの分野に絞ることが出来ず、
あちこち手を出して、
結局どれも中途半端のままであった。

 

何よりも気が散ってしまう。

 

 

上手くいかない企業や経営者ほど
不安を紛らわすかのように
資源(お金、時間、人、エネルギー)を
分散しているのだ。

 

 

今回は上手くいっている会社ほど
資源(お金、時間、人、エネルギー)を集中させるように
経営しているということをお伝えしてきました。

株式投資を学ぶと
上手くいっている会社の経営を学べる

経営を学ぶということは
我々の生活にも応用することが出来る
メリットがある。

 

 

常にお金のことで悩まされ続ける
クリエイター、芸術家だからこそ
投資、経営を学び、
お金を味方につけるのである。

 

次回は
実際に、株をどのように運用していくかを
お伝えしていきます。